サタディレヴュー      #637          10. 30.21

EU議会の関係者らがワクチン義務化に反対を表明

 

 

メディアは全く伝えていないが欧州各国でワクチン反対運動が広がっていることを、インターネットの情報で私たちは知ることが出来る。

 しかし、今回取り上げる情報は、今までのような、一般大衆の抗議運動ではなくて、EU議会といういわば“体制内の人達”の発言だ、ということは興味深いことだ。

 多分この情報もメディアが取り上げることは無いだろうが、そのこと自体がメディアがワクチン接種を強引に進めている人達の道具であることを如実に物語っている。

“マイケル・リーグさん曰く:本日、我々、欧州議会を代表して記者会見を開いた理由は、現在、深刻な議論がEU議会で行われているからです。我々欧州議会の関係者(職員、他)はグリーン証明書(ワクチン・パスポート)がないと建物の中に入れません。このことが我々職員を含むEU議会の関係者らの間で大きな懸念を引き起こしています。

ここにいる私と私の同僚(ドイツ人、クロアチア人、イタリア人、他)は其々異なる政治団体(左派、右派)に所属していますが、全員がこの問題に危機感を感じています。この問題は我々欧州議会の関係者及びEUの人々にとって大きな脅威となっています。

ドイツのクリスティーナ・アンダーソンさん曰く:

Covid危機に関連する主な問題は市民の権利が日々奪われているということです。なぜEUの人々はこのような命令に従わなければならないのでしょうか。

ドイツにおいて、基本法と憲法によってしっかりと支えられている基本原理を国民の特権として考えてはいけないのです。これらは政府によって与えられたり排除されたりしています。私は政府が引き起こしているCovid危機を全く恐れてはいません。政府はこのような状況を作り出すことで国民の自由をむしばみ政府の指示に従う市民のみ優遇されるような状況を作り出しています。

ヨーロッパの象徴は自由、民主主義そして法の規則です。ですから政府にこれらの権利が奪われることがあってはならないのです。これが我々が抱える問題でありそれらを解決しなければならないのです。ヨーロッパの人々はこれ以上(政府の横暴を)容認してはならないと言うことをはっきり申し上げます。

フランチェスカ・ドナトさん曰く:マイケル・リーグさんやクリスティーナさんが言われた通り、これは非常に重要な問題です。我々が暮らすヨーロッパの状況はかなりひどくなっています。なぜならクリスティーナさんがおっしゃった通り、ヨーロッパでは人権が無視されてしまっているからです。

欧州憲章によってヨーロッパの人々の人権が保障されています。欧州憲章が最も重視されるべきであり各国政府は法律を作成する上で欧州憲章を考慮しなければならないのにそれが完全に無視されているのです。個人の人権、雇用の自由、平等、教育、思想や表現の自由を保障する基本的人権が著しく侵害されています。そしてヨーロッパ全土で行われている平和的な抗議デモが暴力的に抑え込まれています。EU及び欧州議会はEU諸国間の人々の往来を促すためにCovid証明書(ワクチン・パスポート)を導入しましたが、非接種者を差別しないことが条件となっています。しかしイタリアそして他の複数国では全ての社会活動(例えば公共施設の利用、国内旅行、職場、大学、他)を行うためにはCovid証明書が必須となってしまいました。しかしこれは非接種者を徹底的に差別し接種者との分断を招いています。非接種者が他の人に感染させるとか接種者なら感染させないという科学的根拠はないのです。それでもEUは人々に健康リスクを引き起こす侵襲的なワクチンを強制的に接種させています。そして接種者が署名しなければならないインフォームドコンセントには自由意思が考慮されていません。

そして接種後に深刻な副反応が現れても自由(無料?)に援助が受けられないのです。しかも副反応の報告件数は実際よりもかなり少ないのです。そのため政府が発表している副反応に関するデータは事実に基づいたデータ(報告件数がかなり少ない)ではないのです。このような医学的問題が民主主義的問題になっています。我々は団結してヨーロッパの人々の人権を守るために闘わなければなりません。今こそ我々全員が行動を起こさなければなりません。我々はこれ以上待つことはできません。

我々は(権力者たちが)人々の要求に耳を傾けることを求めます。そして非接種者と接種者を差別せずに、人々から奪った生きるための権利、つまり満たされた生活を送る全ての権利を人々に返還しましょう。我々が従うべきEU憲章の通り、全ての人々を人として平等に扱わなければなりません。”

 

 

米国上院議会が新型コロナは嘘(うそ)(Lie)であると発表した? 

 

 10月20日の東京新聞夕刊に奇妙な記事が載っている。

 見出しは、静岡大元副学長「コロナは嘘」

 “静岡大の元副学長で人文社会科学部の男性教授が「米国上院議会でコロナは嘘(Lie)であるとの発表がありました。よってワクチンは有害無益」などと記載したメールを学生らに送っていたことが、同大などへの取材で分かった。陰謀論のような内容で、大学側は、「教育行為として妥当ではない」とメールを問題視し、男性教授を口頭で注意した・・・”

 “(この)男性教授は、「コロナワクチンは人を殺害する兵器です」と話すこともあった。7月下旬には試験のために集まった百人余りの学生たちにコロナワクチンを打たないように呼び掛けた。・・・・”

 この記事の最大の問題は米国上院議会がコロナは嘘だと発表した、ということが事実なのかどうか、ということだ。

 新聞社なら、それを確認することが出来る筈なのだが、この記事を書いた記者はそうしないで、その男性教授は頭のおかしい人なのだ、と読者に思わせようとしているだけだ。

 “コロナは嘘だ”とか、“コロナワクチンは人を殺害する兵器だ”ということは、もし本当だとすれば大変なことだ。

 しかしこの記事はそのこと自体を、否定してはいない。その問題を充分に検討するべきだともいってはいない。

 “陰謀論みたいな内容”、とるに足りない内容だ、と思わせようとしているだけだ。

 建設的などころか何もない、空疎な記事だと言うべきだろう。

 メディアの人は自分たちの気に入らない、だけど明確には反論できない主張に対して、「陰謀論」と言う言葉を使って、取るに足りないものとして扱うことによって、貶めて来た。

 しかし、多くの人たち-メディアによって陰謀論者として一括りされている人たち-の主張は今や明白な事実として認識されてきている。

 公式の教科書やメディアの情報だけでは、現実の世界を正しく理解する事は出来なくなっている。

 

トリックに気を付けよう

 

 10月19日の東京新聞夕刊に「シャルリー―茶色の朝」という題名のオペラについての記事がある。

 “『シャルリー』はフランスの心理学者フランク・パブロフが市民の事なかれ主義がファシズムを助長すると指摘した寓話『茶色の朝』が原作。

 ある日突然、「茶色のペット以外は飼ってはいけない」という法律が出来るが、主人公と友人のシャルリーは「規則に従っていれば安心だ」と抵抗せずにペットを買い替える。しかし次第に規制がエスカレートし、シャルリーは逮捕される。茶色はファシズムの象徴で、同国のベストセラーとなり、台頭する極右勢力の動きを牽制した。・・・・”

 この記事は、ファシズムを推進しているのは極右勢力なのだ、と読者に思わせようとしている。

 現在の日本には、極右勢力と言えるような政党は存在しない。右寄りの政党というのも存在しない。

 では日本がファシズムへ向かう不安はないのか、といえばそうではない。

 大した病気ではないのに、マスクの着用を義務付けるとか、ソーシャルディスタンスを守れ、とか何が入っているかも公表していないワクチンの接種を推進したりしている自公政権のやり口は茶色のペット以外を飼ってはいけないと言っている人たちとそのナンセンスさに於いて変わりはないだろう。

 日本には「民主」という言葉を含む政党は四っある。そのどれがファシズム政策をとるとしても不思議ではないのだ。

 現在ファシズムの方向へ向けた政治を展開しているのは右寄りの人達ではなくて、いわゆるリベラルの人たちだ。

 アメリカでは民主党。共和党にもブッシュジュニアのような “ファシスト”もいるが、全てではないようだ。

 ドイツのメルケルが属する政党はキリスト教社会民主党、一般的に言えばリベラルだろう。

 フランスのマクロンは政党の名前をコロコロ変えているが、社会党と名乗っていたこともあるからこれもリベラルといってもいいだろう。

 現在、人々の最大の不安はファシズムの恐怖だということは間違いないだろう。

 ファシズムを推進しているのは極右勢力ではなくて、カバルだ。

 自分たちのしたことを他人がやったことのように見せかけて、喧伝するのは、彼らの得意技だ。それは偽旗攻撃とよばれている。

 ファシズムの手先はリベラルの仮面をつけて私たちの目の前にいる。

 

 

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