サタディレヴュー      # 465               7. 14 18

 

大事と小事

 

 新聞や雑誌には専門の校正係がいるから誤植は滅多にないのだが、ある日の新聞に“おにぎり”とあるのは“おぎにり”の間違いなので訂正する、という記事が載っていた。7/6 東京新聞夕刊

 一体何のことかと思ったのだが、翌日の新聞にそのいきさつについての一文があった。7/7同夕刊「コンパス」

 “ほぼ毎月一回、本誌の文化面の片隅に載る詩集の紹介欄。ノンフィクション作家の駒村吉重さんが刊行した詩集『おぎにり』(未知谷)を紹介するとき、タイトルを『おにぎり』と間違えて書いてしまったのだ。チェックの目をすり抜けて実際に新聞に載ってしまい、読者からの指摘を受けて気付いた。本を改めて確認したときには絶句した。

 詩集の中には「おにぎり」という詩がある。タイトルもここから付けられているようだ。<なんていうんだっけ/「おぎぎり」じゃなかった/「おぎにり」だったよね/あれっ/「おににり」だったっけ/それとも/「おにぎり」だったかなぁ>。言葉は人が思っているほど自由には扱えない-ユーモラスな表現でそんなことを教えてくれる詩だと思う。”

 昔私が子供の頃、エチケットをエケチットと読み違いして笑いものになった代議士がいた。

 それは敗戦から何年もたっていない頃のことで、今ほど外来語が頻繁に使われる時代ではなかったので、間違えても無理もないことだった。

 しかし、今の時代の日本人が日本語の“おにぎり”いう言葉を「おににり」とか「おぎぎり」とか「おぎにり」とか言い間違えることはあり得ないことだ。

 むしろそんな風に言い間違えることの方が難しい、とさえ言えるのではないか。

 こんな幼稚で陳腐な言葉遊びでお笑いを取ろうとすること自体に無理がある。ちっともおかしくないのだ。

 お笑いの世界でこんなネタを披露する芸人がいたら、“おみおつけで顔を洗って出直してこい”と言われるだろう。

 それなのに東京新聞の記者(小佐野慧大)は“言葉は、人が思っているほど自由には扱えない-ユーモラスな表現でそんなことを教えてくれる詩だと思う”というのだ。この記者のコメントに同意出来る人が一体何人いるのだろうか。

 私がこのような記事を取り上げるのは、この種のどうでもいいような記事が多すぎる、実感としては半分以上の紙面がそのような瑣末な問題のためにさかれていることを言いたいからだ。世の中には重要な意味を持つ大事な問題が沢山ある。瑣末な問題に紙面を費やせば大事な問題のための紙面は少なくなるのは当然だ。

 イルミナティの洗脳、情報操作の基本は大衆の関心を小さな問題に集中させる、その結果として大きな問題について考えさせないようにする、そして、大衆が無関心である状況を利用してこっそりとコトを運んでしまう、ということだ。

 最近の事で言えば、日本中がサッカーに浮かれているスキに重要法案を通してしまう、というようなことだ。

 神戸や東北の大地震が気象兵器によるものだったことは新聞は全く黙殺しているが、多くの人たちによって語られていることだ。

 6月の大阪の地震も、そういうものであったのだろう。 

 この地震について、“気象庁は(6月)18日午前に記者会見し、「(近年は)地震があまり発生していない場所で起きた、かなり珍しい地震」と説明した。震源のごく近くには大阪平野の北を東西に走る「有馬-高槻断層帯があるが、今回の地震との関連はまだ分からないという。”6/28東京新聞夕刊 つまり、人工地震だとははっきり言っていないが、「地震があまり発生していない場所で起きた、かなり珍しい地震」だという言い方で“かなり不自然なもの”であることを示唆している。

 人工地震について、Kazumoto Iguchiという人が興味深いことを書いている、その一部を紹介したい。

 “ところで、我が国でこの気象兵器、地震兵器、電磁波攻撃、など、いまではこの筋では常識となっている内容の話をお公に宣言したのが、先日幹部数人が死刑になった、地下鉄サリン事件を起こした、オウム真理教であった。

1980年代のバブル全盛期の時代にあって、オウム真理教の幹部が「地震兵器、気象兵器、電磁攻撃。」などといってもだれも信じるものはいなかった。

“1990年代をすぎると、特に2001年NY無差別テロが起こると、そのあたりから、人工地震が非常に増えたわけだ。

 今度は、地下核爆弾とHAARPの電磁波照射とリンクさせて、海底の震源地を起爆して津波地震を起こすことが可能になる時代に入ったと考えられる。

その一番最初が、スマトラ沖地震である。そして、ハイチ地震。そして、2011年の東日本大震災(我が国の名前)が起こる。

これらの地震の予兆、その起こり方、実際の地震波の波形、津波の色合いや形状、被災の状況、。。。

こういったものは非常に良く似ているのである。

この場合は、震源域(=巨大地震の起こり得る場所として有名な場所)をピックアップし、用意周到な爆破地震のシミュレーションを行い、爆弾の置き場所を特定し、まるで日本の花火の打ち上げのように、数個の核爆弾を設置し、それらをシンクロさせて津波を誘導する。

こういう手法が取られてきた。

そして、すでに核爆弾は、シリンダー型の小型中性子爆弾の時代に入っている。

そして、震源域には掘削船『地球』のようなシリンダー型の掘削孔を作る船で、地下10kmまで掘り進めることが可能となった。

掘削する側は戦争には無知な一般の科学者をダミーとして使う。だから、地震の研究者がその本当の目的は知る由もないし、知らないのである。”

そして、今年6月末から7月上旬にかけての西日本集中豪雨についてもIguchi氏は次のように書いている。

“7月2日〜3日→台風8号を育成。台風8号の卵をヒートアップ

7月4日→さらに台風8号をヒート

7月6日→台風9号作り始まる”

“気象庁が上の私の論点を証明するデータを計測していたようだ。以下のものである。

「見たことない」大量の水蒸気、台風から前線に

3~4日に日本に接近した台風7号に伴い、大量の水蒸気が西日本にもたらされていたことが気象庁の観測で分かった。4~8日に多くの地点で、地表から大気上端までに含まれる水蒸気の総量が1平方メートルあたり70キロ・グラムを超える状態が続いたという。雨の多い鹿児島県の7月の平均値(約45キロ・グラム)の1・5倍以上で、気象庁は「見たことのない大きな値」(梶原靖司予報課長)と指摘。これが一連の豪雨の要因になった可能性が高いと分析している。

梶原課長によると、沖縄の南海上で発生した台風7号は、周辺の積乱雲を集めきれずに北上した。このため、残った積乱雲の群れが後からゆっくり北上。日本上空に停滞していた梅雨前線へ、大量の水蒸気を供給した可能性がある。「通常は台風が去ると大雨のポテンシャル(可能性)は下がるが、今回は高い状態が続いた」(梶原課長)という。

そりゃ〜〜見たことないでしょう。HAARP気象兵器で海洋を熱しているわけだから。これは戦争なのであって、自然災害ではないのだ。まあ、気象庁の科学者のように無知だと実に騙しやすいだろう。”

 近年、日本の各地で起こった大災害が人工的にもたらされたものであるかも知れないと認識することは、これらの問題を考える上で最大で唯一の出発点だ。

 それを“そんなことはあり得ない”と見て見ないふりをすることは何の利益をもたらさない。更に失うものが大きくなるだけだ。

 

教育の崩壊

 

 ある女性が“私の娘が運動会の800メートル走で上級生に足を掛けられて、転倒させられた、更にその上級生は私の娘を足で踏みつけて行った”と言う。

 その話をきいていた別の女性が“私の娘がそんなことをされたら、私だったら、校長室へ怒鳴り込むけどな”と言ったが、転ばされた娘の母親は沈黙したままだった。

 被害者の母親の“沈黙”の理由は大よそ次のような理由によるものだろう。 

 先づ第一に“目撃者が居ない”ということだ。その上級生は“誰も見ていない”ということが分かっているからこそやったのだ。目撃者が居ない以上は“私はそんなことはやっていない”と言い続ければ通ると考える、大きい声で言った者勝ちなのだ。

 学校行政は、被害者に対しても、加害者に対しても同じ距離感で接するのが原則だ。つまり、“被害者の側”には立たないのだ。

 更に言えば、学校も行政も、そのような“犯罪行為”があったことを認めたくない、という潜在意識がある。だから出来れば見たくないのだ。

 以上が、前述の母親が学校に抗議しても無駄だと考える理由なのだろう。

 しかしそれは、いわゆる“いじめの問題”がその発生から何十年経っても一向になくならない、なくならないどころかむしろその陰惨さが増していることの原因でもあるのだ。

 下級生を踏みつけにした上級生がそのまま“悪い大人”になるとは限らない。何らかの形で反省が生まれるかもしれないということが全く期待できない、ということでもないだろう。

 しかし、少なくとも、その上級生は、自分の行動が拒否される、否定されることなく大人になっていくのだ。

 簡単に言えば、現代の学校教育は潜在的犯罪者を社会に送り出しているということが出来る。

 学校教育の世界で“理非曲直”が立てられなくなっている真の原因は、人権や平等などのいわゆる“ポリティカルコレクトネス”の概念だと言えるのではないか。

 教育の崩壊は、社会の崩壊につながる。

 私たちの社会を崩壊から守りたいのであれば、“ポリティカルコレクトネス”よりも“倫理的規範”を優先させるような考え方の転換が必要なのではないか。

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